2019年6月26日水曜日

2015年7月12-13日 南八ヶ岳縦走2日目/観音平--編笠山--権現岳--キレット--赤岳--横岳--硫黄岳【八ヶ岳】


(1日目/編笠山-権現岳-キレット-赤岳の記事はこちら)

おはようございます。

夜、びゅーびゅー強く小屋の窓を割らんばかりに吹いていた風。
そして雲が濃く真っ白で、星や月なんて一切見せてくれなかった夜空。
起きてみたらいったいどうなっていたかというと.....

天気が回復するどころか悪化。
雨まで降ってきました。

朝日を見ることはできなかったけれど、再び山頂へ。
相変わらず風が強く、フードのコードをぎゅっと締めないとフード脇から風が入ってすぽーんとすぐに脱げてしまう。

それでも、風が強いだけに雲も切れたりする。
するとなんだか晴れそうな気配。

目の前で狂ったように躍る雲。
稜線を滝のように流れたり、山肌にぶつかって巻き上がったり。
真っ白でなにも見えない状態からいきなり山が姿を現したり、また隠れたり。
雲もなく澄み渡る空もとてもいいけど、こんなふうに表情豊かに見せてくれる雲がある朝の空もいいね。

写真に写っている彼は、赤岳で朝日を見るために行者小屋を夜中に出発してきたそうで。
これからどうするの?と尋ねたら、「景色見えないし地蔵尾根からおります。」とのこと。

そんな話をしていたら、横岳も見えてきた!!
わたしも天気悪かったら、文三郎尾根か地蔵尾根でショートですぐ下りちゃおうと思ったけど...
なんだか行けそうな感じになってきた。
横岳への稜線がゴツゴツイワイワしていて面白いのは知ってるし、前回来た時に見れなかった硫黄岳の爆裂火口を見たい気持ちが強かったので、縦走して帰ることに決めました。

と、同時に赤岳周辺がはじめてだと言う彼に『天気回復しそうだし、時間があるなら横岳と硫黄岳をまわって美濃戸に下りたほうが面白くておすすめだよー!』と声をかけました。

どうしようかなぁ〜と考えてる最中かな?
行ったら絶対楽しいよ。

辿るルートも決まったことだし、朝ごはんを食べたら出発しよう。

見事なスカイラウンジの小屋の食堂で、水分の抜けたモサモサになったパンを齧りました。
次くる時は小屋食にしてUさんの絶品ごはんを堪能する、絶対。

そして山荘前で記念撮影。
今年はオリジナルバンダナ(もちろん赤をチョイス)を購入しました!
赤岳に再訪する時は、頭に巻いて行こうかな〜

今年もお世話になりました!!
山から下りてきたら今度こそ下界飲みを実現させましょう。笑

am7:00 出発
赤岳山頂から展望荘(下に見えている小屋)までの標高差は約260m。
これを一気に下ります。
はじめてここを下る時はちょっと怖かったけど、今年は全然こわくない。
ちょっとは山に慣れてきたのかな〜?
だとしたら嬉しいなぁ^^


全然伝わらないだろうけど、風がとっても強いんです。
今まで感じたことがないくらいの強風で身の危険を感じるほど。
立ち上がると風に煽られよろめいてハイマツにダイブ。
.......とてもじゃないけど歩けない〜!!

しゃがみ込んでアワアワしながら展望荘を見ると、爆風エリアをぬけたハイカー2人と目があった。
不安を吹き飛ばすために手を振ったら、笑顔で手を振り返してくれました。
むしろもう笑うしかないレベルの爆風に意を決し、中腰のへっぴりでズルズル無様な格好で下りました。笑

写真だと風って伝わらないから動画を撮ったんだけど、風が強すぎて画像がブレまくりです。笑
『風がやばくてフッ飛ばされ*¥<@;**』と何か喋ったあと、『きゃっ』っと女子らしい声をあげていて気持ち悪いです。

am7:10
赤岳直下、展望荘付近にある県界尾根の分岐。
ちょっとジャンプすれば富士山まで飛んで行けそうな感じ。

写っている2人組の方も頂上山荘の宿泊者で、夜ごはんの時間にお話をさせていただきました。
わたしが奥多摩の山に遊びに行った帰りに駅周辺の飲み屋でたまに飲んで帰ってるっていう話をしたらなんと地元の方だそうで。笑
そこから話は広がり19時頃までおしゃべりに付き合っていただきました^^
今度しょんべん横町のご案内をよろしくお願い致します。笑

赤岳から横岳へのトレイルは痩せたところもあるけれど比較的歩きやすいです。
ただ狭いので、土日などの休日は対向者とのすれ違いが危なそう。

こんな感じで細い岩場のトラバースもあったり。
去年はここでツアーの団体さん40名の通過を待ったんだよなぁ.....

お?この後ろ姿はもしかして...........

早朝に山頂でお話しをした彼に追いついたようです。
周回して行くことにしたんだね!

動きが身軽で軽やかで細身の彼のことを、名前を聞くまでは勝手にオコジョ君と呼んでました。笑
せっかくなので平ちゃんと一緒に歩くことにしました。

am8:05
素早いオコジョな平ちゃんに必死について行くと、あっという間に横岳。
今回はうしろに富士山が見えてます!

天敵がきたのか岩陰に隠れるように横岳を通過するオコジョ君。
正面に見えるのが硫黄岳。
稜線に白く見えるのは硫黄岳から美濃戸へ下りる分岐部の白砂の広がる場所。

硫黄岳から先の北八ヶ岳エリアにはまだ行ったことがないので、今年の冬に行ってみたいな。
ニュウが1番気になってる。

硫黄岳っていつも爆風だけど、今日のはちょっとすごいよ。
すぐ隣にいる平ちゃんの声が風の音で全然聞こえないの。

柵に囲われて守られているコマクサの群生もゆっくり見ている余裕はなし!


硫黄岳への稜線はとーっても広い。
こんな風に晴れていてくれていればなんの問題もないけれど、ガスや悪天候で視界が悪いときなんて最悪で、こんなにも穏やかなのに一気に路迷いしやすいデッドルートになっちゃう。

そんな時のためにあるのがケルン。
ケルンを目印に、ゆっくりゆっくり落ち着いて進むしかない。
もちろんコンパスやらは必須アイテムです。

am8:50
硫黄岳は南八ヶ岳を一望できます。
赤岳もかっこいいけど、阿弥陀岳の猛る姿といったらもう...!
阿弥陀岳は近いうちに登りたいなぁ。

前回はガスガスで見れなかった爆裂火口。
今日は見ることができました〜!
水蒸気爆発で抉られたようになっているギリギリのところまで行けるから、足を滑らせてすってんころりんしないように気をつけましょう。

山頂は風が強すぎてゆっくりできないので、そそくさと下山を開始です。
硫黄岳を下りはじめるとすぐ樹林帯になるので景色もここで見納め。

相変わらず軽やかな動きのオコジョな平ちゃん。

am9:45
あっという間に赤岳鉱泉。
冬はアイスクライミングができるアイスキャンディーが有名ですね。
夕食もすごい贅沢なんだとか...お風呂もあることだし、いつか泊まってみたいなぁ。

平ちゃんは11時台のバスに乗れるかも!ってことで先を急ぐためここで一旦お別れ。
わたしはゆっくり休憩を取って行くことにしました。
14時台のバスまでまだまだ時間もあるしね〜
(結局1時間もここでダラダラして10:45出発)

北沢は相変わらず爽やかで、歩いていてとっても気持ちがいいところです。
去年はアブに追いかけられて走って逃げ惑ったけど、今日は全く姿を見せません。
あいつらの噛んだ後は長く痕が残るからすごく嫌。
ずっと痒いしぐじゅぐじゅなるし...

Uさんの赤岳号みーっけた!!
関係者用の駐車場まで来たら美濃戸まであともうちょっとです。

am11:45
美濃戸山荘を通り過ぎ、やまのこ村のわんちゃんと再び再会をはたしました。
相変わらずのモサモサ感。
ぽてぽてゆっくりとお店の回りをパトロールしていました。

やまのこ村の駐車場から、バス停のある八ヶ岳山荘までは歩くと3〜40分くらいかかります。
車でも悪路で嫌がられるこの林道.....やだなーやだなーと思いながら歩いていたら
「バス停まで乗ってく〜?」
と、ハイカーさんが車に乗っけてくれました♪
すごくありがたかったです〜ありがとうございました^^

八ヶ岳山荘では再び平ちゃんに遭遇。
11時台のバスにあと10分ってところでタイムアウトだったので、八ヶ岳山荘のお風呂でのんびりしていたそう。
まだ次のバスまでは1時間以上あるのでわたしもお風呂に入ることに。
空いていたので貸し切りでラッキーでした^^


八ヶ岳山荘からバスに揺られて茅野駅へ。
ここから特急あずさで帰ります。
なぜか今回全く手をつけなかった行動食のナッツを電車内で貪り喰いました。

*
今回の旅も人との出逢いに恵まれたとっても素敵な山旅になりました。
いつもいつも良い出逢いばかり。
だから山にくるとあったかい気持ちになります。
わたしがそう感じているように、みんなもそう想ってくれていたら嬉しいね^^

そんな事を考えながら、ナッツの入ったナルゲンボトルの蓋を開けたまま爆睡。
寝てる間にこぼれ落ちたナッツをみて絶望するまで、あと2時間

To be continued.....


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○コースタイム
赤岳頂上山荘(7:00)---横岳(8:05)---硫黄岳(8:50)---赤岳鉱泉(9:45)--休憩60分-(10:45)---美濃戸山荘(11:45)
(赤岳頂上山荘ホームページはこちら)

○アクセス
行き/観音平登山口 (駐車場あり)
※小淵沢駅からタクシーで20分/約3200円
※シーズンによっては毎日あるぺん号で観音平まで行くバスがあります。

帰り/美濃戸登山口からバスにて茅野駅まで

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