2019年6月26日水曜日

2014年11月2-3日 瑞牆山2230m&金峰山2599m-冬の始まり、わくわくテント泊【奥秩父】

ぐっと冷え込んできた11月。
今年もあと2ヶ月で終わっちゃうんだねぇ。

大人になればなるほど時間や月日が流れるのが早くなっていくのを感じて、あぁ...急がなきゃ!と色々あせってしまって悲しくなる。
幼い頃って寝るのは早いくせに1日が本当に長くて、そして濃くて。
きっと幼い頃は見る物全てが新しくてたくさんの発見があって、毎日が冒険で。
いつから時間の流れが早くなったように感じるようになったんだろう。
流れが早く感じる今は、新しい発見も冒険もしてないってこと?

....秋だからか、めずらしくセンチメンタル!笑
そんなおセンチちゅーたをフルパワーに戻してくれる素敵な仲間達と過ごした、11月のはじめの山の記録。

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悪天候と散々言われた3連休。毎日ずーっと天気予報とにらめっこ...
テント泊だし、最悪登山中止も視野に入れていたんだけど。

車を走らせて登山口となる瑞垣山荘の駐車場に着くころには、雨上がりでシットリして痛いくらいにキーンと冷えた澄んだ空気と快晴の青空のお出迎えっ!!!

 テンションが上がって歓びの舞。

今日のメンバーは、焼岳で出会ったリン兄さんとタマ姉さんとモト兄さん&赤岳で出会ったリョウスケ。
今回は急遽モト兄さんが新潟からかけつけてくれました。
しかも翌日に仕事があるとのことでモト兄さんだけ日帰り山行。笑
フットワークの軽さがはんぱない〜!

 写真から落ち葉の匂いが伝わるでしょ?
くんくん、くんくん。
雨上がりって植物の匂いが増すんだよね。

 瑞牆山荘の横にあるトイレを借りて、準備を整えて出発です。
まずは富士見平小屋まで。
落ち葉の絨毯で染まった登山道をウォーミングアップがてらゆっくり歩いて行く。

ヤギ太郎もザックのセンターに装備。

 瑞牆山荘から富士見平小屋までは地図上のコースタイムで50分とあっという間。
今回は富士見平小屋にテントを張るので、重い荷物はそこまでのがまん。

おいしいごはんと、おいしいお酒が飲みたくて、色々詰め込んだザックはぱつんぱつん。
前日にリン兄さん宅でみんなのザック重量を量ってみたところ
ちゅーた16.5kg、リョウスケ20.0kg、リン兄さん22kg弱。(タマ姉さんはわからない)
......いやいやいやいや。
みんなして1泊テント泊の重さじゃないでしょっ。笑
テン場まで50分だし〜って事で、防寒装備やら食料やら、夢や希望を詰め込みすぎました。笑

重たいザックを背負ってるせいか、なかなか体が登山モードにシフトしない。
だらだらのんびり色付いた葉っぱを見上げながら登って行くよ。

 足元はぽこぽこ岩が出てるから、よそ見のしすぎはダメだよ〜

えっほえっほ。
寒気が流れてくるぞ〜って事で、タマ姉さんはショートのダウンパンツ♡
これとっても可愛くてわたしも欲しくなってしまった!

わっせわっせ!
あっという間に富士見平小屋が見えてきました〜!

お花がいっぱいの富士見平小屋は、ほっこりアットホームな雰囲気。
そして小屋スタッフの女性が外人さん...♡♡♡!
カタコトがとても可愛らしく、笑顔が素敵すぎでした。
わたしたちの間で勝手に“エリー”という名で呼ばれていました。(※マッサンより)

食べたかった鹿ドックが売り切れでへこんでいるわたしに
「今、買いに行ってるカラ、山に登っておりてきたコロにはアルカモ!!」と話しかけてくれました。
きゅーん!!!

 そしてテントの受付をして、みんなで密集してテント張り。
わたしは今日帰ってしまうモト兄さんからNEMOのソロテントを借りました。
約1kgとすごく軽くて、前室付き。
中のスペースも女の子には充分広くてめちゃくちゃ快適〜!
今日のシュラフはリミット−6度。
シュラフカバーは夏はそれだけで寝られるぞっていう少し厚めのカバー。
120cmエアマットと、リン兄さんがきっと寒いからって持たせてくれた金ピカマットを2重に敷きました。
ふふふ、夜寝るのが今から楽しみなのである(・ω・)!

さてさて、テントを張り終えたら瑞牆山へGO〜!
アタックザックだけになって身軽なので羽が生えたかのよう。

朝方まで雨が降っていたので足元はべちゃべちゃ。
泥んこにならないように、滑らないように、気をつけましょう。

あっ、靴ひもが!!
靴ひも恐怖症のわたしは常々緩み具合を気にして歩いています。笑
左の靴ひもが右の靴の金具にひっかかってすってんころりんして膝肉が削げたトラウマがあるので...。

さっきまでの青空はちょっと隠れてしまって、薄曇り。

大量の小枝に支えられた桃太郎岩を越えたところから、急登がスタート。
ずーっとひたすらの登りなんだけど、途中から岩登り風になってくるので飽きないです。

ここはくぐらないでも行けるので、ザックが大きい人は上からどうぞ。
わたしは行きにくぐったんだけど、岩と地面がびっちょんこだったので思いっきり濡れました...

このあたりから、振り返ると紅(黄)葉が際立ってきました。
奥秩父の密集した渋い山々が、黄色系で統一して染まっているの姿は益々渋い。
大人の紅葉。

富士山はキャップ風に帽子をかぶっておられました。

徐々に鎖場も増えてくる。
ひとつひとつの岩が大きくなってきました。
短足なわたしには試練です。笑

ちょっと20mほど標高がズレているけど。笑
瑞牆山の山頂に到着〜!!!
風が結構強くて寒い。
写真の腕もよく見ると鳥肌がたってます。(拡大して見ないでね。)

わっほーい!
ちょうど自分で富士山を隠してしまった!笑

山頂に到着してから20分ほどは、雲が取れていたので景色を楽しむ事ができました。
ジャキジャキっと突きたった岩たちが不思議な世界を作りあげています。
仙人がいそうな雰囲気。

富士山もばっちり!
リン兄さんのシマシマパンツと富士山の雲のシマシマがマッチしている。

山頂でお昼ごはんを食べて、ゆっくりしてたら薄着だったリョウスケがブルブル震えだしたので先に下山開始。笑
カナダ生活で寒さにはそこそこ強いはずなのに!笑

登ってきたルートをピストンで。
下山渋滞に巻き込まれていたら、スモーキングタイムを終えた兄さん達が追いついて合流。
あっという間に富士見平小屋まで戻る。
朝には売り切れだった鹿ドックも補充されていたので、モト兄さんがもぐもぐしていました。
そして食べ終わったモト兄さんは、1人下山開始。
リン兄さんがシュラフ2つ持ってきていたから(笑)泊まっちゃえば良かったのにぃぃ〜!

モト兄さんを見送ったあとは、早めの夜ごはんを開始です。
ちゅーたの肉巻きをジュージュー焼いて...
付け合わせはなぜかお稲荷さん。

リョウスケ仕込みのビーフシチューとフランスパン。
まごころ仕立て。
贅沢なお肉は煮込まれてほろほろ〜ほっこりうまうま♡♡♡

ヤマさんからもらったメッセージ付きおつまみ缶♡
そしてビール、梅酒、ウィスキー、白ワイン、焼酎、ベイリーズ。
ザックの重さの大半は酒だったのか...

わいわいやって飲んだ〜!食べた〜!って時計を見るとまだ18時にもなってない!笑
ちょっと寝るには早すぎる〜
寒くなってきたのでリン兄さんとタマ姉さんのテント内に入って再び酒盛り。
謎にエアババ抜きがはじまったり、ハラペーニョが散乱したりしていたらあっという間に時間は過ぎ、各々テントに戻って就寝準備。

「星、めっちゃ綺麗に見えるよ。」
とリョウスケが教えてくれたので、テントから出てみれば満天の星空が広がっていました。
悪天候予報だし星なんて見えるはずないし〜と、三脚を持ってこなかった事を後悔。
冬の大三角形とかなんたらかんたら、色々星座を教えてもらったけれどきちんと把握できず...笑
復習しておきます〜!
静寂の中、たまに獣の声が遠くに聴こえたりして。
自然のまっただ中にいるんだなぁ...と不思議な感覚に陥る。

寒くて寝られなかったらどうしようかと不安だったけど、ダウンを着込んでシュラフに入ったらぬくぬくでぐっすり眠れました。
寝相が悪いせいかシュラフカバーから飛び出ちゃって、寒くなって起きるというのを何度か繰り返しましたが。笑

am3:45 起床。
さむっ
なかなかシュラフから出られず、もそもそとシュラフ芋虫状態で着替える。
朝ごはんを作らなければ!
山の朝はとても早いのだ。


上は、行動着の上にフリースとダウンを着込んでモッコモコ。
下はスパッツの上に裏フリースのタイツを重ね履きした上にハーフパンツを履いてその上にロングパンツをはいていたのでズボンのチャックが閉まらず。笑
チャック全開で行動しておりました。笑

朝ごはんは焼きウインナーとたまごのサンドとカルボナーラサンドだよ。
あったかほっかほかのスープも一緒に。

ごはんが出来上がる頃を見計らって、リン兄さんとタマ姉さんを起こしに行く。


みんなでもぐもぐ朝ごはんを食べていると、いつの間にか朝日が昇って来て明るくなる。
さすが富士見平の名前がつくだけあって富士山がよーっく見えます。

お腹も満たされたことだし、金峰山に登る準備をはじめましょうかね。
稜線ではかなり風が強そうだからしっかり防寒着を持って。
あ、あと忘れちゃ行けない大事な物があったんだった。
これは、後でのお楽しみ〜

富士見平小屋から大日小屋まではアップダウンの少ない緩やかな樹林帯。
苔むしているところも多く、深緑色の登山道。
大日小屋のテン場にも3張りくらいテントがありました。

木々の隙間から見える景色に反応して体が登山モードにシフトされはじめます。
朝日に照らされて周りの山達も叩き起こされてる。
向こうは雲ががっつりかかってるなぁ。

大日小屋から、稜線上に出るまでは登りが続きます。
岩から染み出た水が氷柱になっていたり、霜柱がザックザクだったり...冬の訪れを感じるね。
吐く息はまっしろで、冷たい空気を吸い込んだ鼻はまっかっか。笑

亀の首がにゅーって伸びたかのような岩。
ここまでくれば、あとは素晴らしく美しいトレイルを気持ちよく歩くだけ。
富士山も、南アルプスも、八ヶ岳も、昨日登った瑞牆山と奥秩父の山々.....丸見えルート♡

稜線に出た瞬間から北風ぴゅーぴゅー!
風はかなり強め。岩陰に隠れて、みんな防寒着を着込む。

広がる裾野が美しい。

瑞牆山も金峰山も本当に岩が面白い...なんでこんな状態に...?
かっこいいなぁぁぁ〜って景色にみとれてると、足元がつるん!
ふぉぉぉ〜凍っておったか!笑

見上げてみれば、ぷち霧氷。
氷がキラキラと陽に輝いていて、ものすごく綺麗。
もう山は冬なんだな...今年もぐるっと季節は1周したんだね。

金峰山の山頂は霜が降りてまっしろけ。
みんながじーっと見ている方角には...

ケルン越しに富士山。

ねずみと...ムース!笑
帽子に耳がついていると、シルエットが面白いね。
(ムースは手でツノを表現)

各々、自分のペースで歩く。

凍ってキラキラの枝の隙間から、富士山。
くぅぅぅ〜冬の山のにおい!

この異様な岩は、遠くの山から見てもピョーンと目立っている。
あ、あそこが金峰山か〜ってすぐわかるシンボル。

その名も五丈岩。
大きな怪獣が大きな岩で積み木をして遊んだかのように、楽しげにつまれてる。

五丈岩の途中まで登ってみんなを撮影。
ここから上に登りたかったけど、登ったらおりれなくなりそうだからやめました。
...というか霜ってて冷たくてつるつるで登れなくて、しかも強風に体が煽られちゃって怖いのでわたしには無理でした...。

リン兄さんはわたしよりも上にすいすい登って行きました〜!
かっこいいっ!!!

岩からおりてきて、「膝が上がらないなぁ〜」と言っていたリン兄さん。
.......パンツの後ろ前が逆!!!笑
後ろでチャックが開いちゃってるよ〜!そりゃ歩きにくいわけです。笑
タマ姉さんも激写してる。

山頂付近で1番高いところをさがして登ってみる。
狭い岩の上に立つのはひょわーってぞくぞくするけど、気持ちがいいね。

金峰山の山頂から、大弛へのトレイルは穏やかで優しい雰囲気。
すごい歩きたくなっちゃう魅惑の稜線!
霜が降りてる木々の白が、花が咲いているように見えて初春のよう。

富士山もずーっとご機嫌♪

五丈岩の後に見えるのは南アルプス。
雲がもふもふかかっていて、お天気がやばそう...
寒気が一気に流れ込んできたこの日。あちらでは雪が降ったのでしょうね〜

陽射しはあたたかいけれど、気温も風も寒くて冷たい。
ほら、水たまりもカチンコチン!

五丈岩の裏にまわって、風よけをしながら軽食タイムっ!
富士山の展望が素晴らしい贅沢な休憩スポット。

ごそごそっとアタックザックからバウムクーヘンを取り出す。
何か楽しい事がしたくてサプライズで持ってきた山おやつです。
山っぽさを出すために、きのこの山や小枝をトッピングしてみました。笑

タマ姉さんのサングラスがかっこ良くて真似したい。
サングラスが似合う女性って素敵〜♡
バウムクーヘンに刺してたハロウィンチョコ(カチカチに凍ってる)をもりもり食べてくれました!

寒がりリョウスケは岩の隙間に潜り込んでビバーク中。笑

五丈岩で遊んだり、山おやつを食べたりしてたら2時間くらい時間がたってた。笑
体も冷えてし下山をはじめましょう。
帰りも雄大な景色を見ながら、素敵なトレイルをご機嫌で歩く。

ちょこちょこアップダウンがあるのもまた楽しい。
右端には昨日登った瑞牆山が見えてるね。

そして無事にテン場まで帰還です。
小屋の天井から吊るされてた、気が引き締まるぬいぐるみ。
そして背後のプーさんで再び気が緩む。

ゆるゆるとテントを撤収して、再び重たいザックを背負う。
2日間身軽だったのでズシっとくる〜

頭より高くなるから、首をうーって後ろに倒して空を見上げられない。
めんどくさがりと大雑把&がさつがフル発動して荷物が減ったはずなのにザックに入りきらないという始末。
とことん面倒だったのでカラビナとコードで外にむりやりくくりつけました。笑

リン兄さんもなんだかザックがガタガタ〜!笑

セルフタイマーで後ろ姿で記念撮影〜!
のはずが、わたしだけふりむくのが早かった...
そしてものすごく楽しそう。笑

瑞牆山荘の駐車場まで戻って、途中の温泉に立ち寄って汗を流しました。
炭酸の温泉で血行がとても良くなってぽっかぽか♡
最後に名物のほうとうを食して帰途につきました。

ずっと運転をしてくれたリン兄さん、何かと不安要素の多いへっぽこねずみをサポートしてくれたタマ姉さん、山ごはんビストロシェフのリョウスケ、そして新潟から駆けつけてくれたモト兄さん。
みんなのおかげで、幸せなやまのぼりができました。
ほんとにありがとうございました〜!!
八ヶ岳と北アルプスで出会って間もないのに、昔からの仲間のようでした。
この出会いは、山がくれた宝物っ

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秋と冬のあいだの季節。
またひとつ、素敵な思い出ができました。





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