おはようございます。
ふぁぁぁぁーぁぁぁぁぁぁぁああ!
まだ月も残っている、4:00。
ご来光を見ようと思って、外に出てみたけれど...
ありゃりゃ、ガッスガス。
ずーっと待ってみたけれど、ぜんぜん晴れそうもないので小屋に戻ってコーヒーを湧かして待機する。
.........すると!
太陽が雲をぬけて出てきてくれました!!
雲に反射して太陽をかこむ光のわっか〜
そして一気に雲も流れていく。
山が大きく息を吐いているみたいで、すごく生命力を感じます。
わたしも一緒に深呼吸をします。
わたしも一緒に深呼吸をします。
南アルプスも雲からおはようございます!
わたしの王子さま甲斐駒...は雲からギリギリみえる...?
雲海の先に富士山もおはよー!
この景色が見たかったから、本当に嬉しかった〜♡
手前にガスがかかってるけど、気にしない気にしない。
奥秩父の山々も太陽に叩き起こされています。
ひとしきり朝のショータイムを楽しんで、出発の準備をはじめる。
この雲海が広がる稜線を歩いていけるのかと思うと、うきうきが止まらないっ♪
出発の前に先生と記念撮影〜!
山小屋スタイル、かなり似合いすぎです〜!
美術学校時代はデッサン中に先生に背後からチェックされるプレッシャーに堪え難く、デッサンの授業が苦手でした。笑
デッサンの自分との向き合いは苦手ですが、山をひとりで登って自分と向き合うのは好きです。
(デッサン以外にも先生の授業を選択していましたが、やっぱりデッサンは1番強烈な思い出。笑)
そういえば先生の顔をした石膏像、あれはどうなったのでしょうか...
まだまだ話したい事がたくさんあるので、先生が下界におりてくるのを楽しみに待っています♪
かっこいい姿を見せる阿弥陀岳。
天気が良ければ昨日行くはずだったけど、次のお楽しみにとっておく。
また今度ね〜!
さー!気持ちいい稜線散歩のはじまりです!!
前方を歩く2人とは、後程お知り合いになります。
この頃は勝手に山の大きさとの比較にと後ろ姿を撮っていました。笑
やっぱり大渋滞。
全然おりれない....
登り優先だから仕方がないのだけど、この急坂で長時間フリーズしているのも辛い。笑
登ってくる人の姿勢を見ればわかるように、なかなか急なのです。
うーん、わかんない。
タカネシオガマ...?
もうすぐ赤岳頂上直下にある、展望荘。
その背後にはゴツゴツした横岳が見えています。
そこから左にのびる稜線を歩いて、美濃戸までおりていきます。
チングルマ!
振返ればドドドーンと赤岳がそびえ立つ。
こちらから見る赤岳の姿は、THE・赤岳って感じですよね。勇ましい!
こちらから見る赤岳の姿は、THE・赤岳って感じですよね。勇ましい!
展望荘についたところで、雲にのみ込まれる。
今日はここから先の稜線では一切晴れ間は見れず....
一瞬でお天気はなまるタイムは終了してしまいました。
うぐぅぅぅ〜
そんなテンションダウンのわたしの癒しは足元に。
ちょこちょこと飛び跳ねて移動する、イワヒバリの雛。
ぴーぴー鳴いていてかわいかった♡
前方を歩いていた2人に追いつく。
そしてわたしがひと休みするとまた距離が離れ、そしてまた追いつくの繰り返し。笑
お気に入りのイワベンケイ♡
わからない...
向かう方向はまっしろけになってしまいました。
横岳の岩稜スタートです!
ガスで高度感がわからないおかげで、怖い気持ちもなくサクサク進むことができました。
あ、イワヒバリのママさん発見!
時々、岩稜ではなく広いとこも出現。
そして、2829mの横岳に到着っ!
何も見えませんので、ナッツをパクついてすぐ出発。
横岳から硫黄岳へもイワイワルートが続きます。
道が細いので、順番待ち。
そして登ってくる20名のツーリズムツアーご一行様を2グループ見送る。
中高年の登り慣れていなさそうなメンバーのみなさまで、はひーはひー辛そうに登ってて...
上でおりようと待ってる人がいるってわかると、疲れてても急いでしまうのが日本人。
でも、疲れてるのに急いだら危ないよ。
安全優先で、ゆっくりどうぞ!
ツアーって疲れてても自分のペースで歩けないから大変そうだなぁと思いました。
そして高山植物の女王、コマクサ!!
水滴が滴って瑞々しく、美しく♡
毎年この場所に咲くのだという、白いコマクサ。
防護ネットからすぐの位置にありますので、探してみてください!
だだっ広い硫黄岳への登りでは、ケルンが頼り。
下りの時はこれがなかったら迷ってしまいそう..ロスト注意報!
浮き石だらけの歩きにくい道をがりがり登る。
山頂を目指して歩く登山者達は、まるでゾンビのよう...笑
2760mの硫黄岳に到着!
赤岳鉱泉を目指して下山開始。
先ほどの浮き石のがりがりの道とは打って変わって、砂地の道に変化しました。
あ、また前に2人組の彼らがいますね。
振返って硫黄岳にさよならを。
むむむ、やっぱりガスガスでまっしろけー
稜線歩きはここまで。
あとは樹林帯に入って、苔いっぱいの道をひたすら歩く。
朽ちた木の中で小さな苔の森を発見!
不思議...綺麗だなぁーかわいいなぁー♡
謎のぷつぷつ!
気持ち悪いけど、ついつい見てしまうシリーズ。
エイリアンの庭園。
さぁ、沢の音が聞こえてきたら赤岳鉱泉はもうすぐ!
よーし!
お茶タイムにしましょうかね。
写真手前にまた2人組の彼らがいますね。笑
また追いついたみたい!
これに縁を感じてくれたのか、彼らが話しかけてきてくれました!
美濃戸で乗り合いタクシーをするメンバーを探すと別の登山者さんにわたしが話しているのを聞いたようで、「もし美濃戸でまた会ったら、一緒に茅野まで乗り合いタクシーしましょう。僕ら先に温泉入って休んでいるので。」と言ってくれました。
そんな彼らの名前は飯田君と中村君といいます。
よし、とりあえずコーヒータイム!
赤岳鉱泉でコーヒーを頼んだら、ポッキーがついてきてびっくり!
シェラカップの中の食べかけは、わたしの大好物ポロショコラ。
フォークを出すのが面倒だったので、ナイフで切ってナイフに刺したままぱくり。笑
そんながさつな行為をしているわたしに
「よっ!」(多分そんなことは言ってないw)
って感じに話しかけてきてくれた女の子。
なんと頂上山荘でお隣のお布団で寝ていた、2人組の女の子と再会。
関西弁がとっても可愛く、2人のやりとりが面白すぎて楽しいコーヒータイムとなりました。
お名前は、えりちゃんとまいこちゃん。
SNSを教え合ったあと、食事を終えていた彼女達は先に出発。
わたしもコーヒーを飲み終わったらすぐに出発の準備にとりかかりました。
乗り合いタクシーの彼らが温泉から上がるまでに美濃戸口まで行きたいし。
赤岳鉱泉からは北沢ルートで!
山からおりてくれば、お天気は最高で...
水量豊富な沢沿いを気持ちよーく歩くことができます。
鉱泉の成分で赤く染まっているところもあり。
うーん!神秘的!!
鮮やかなオレンジ色のきのこに目を奪われつつ...
林道に出れば、アブ地獄!!!
立ち止まった瞬間に3〜4匹のアブに刺されそうになる。
首に巻いた手ぬぐいをはずし、ぶんぶん振り回しながら走る!!!
すると、あれ...見覚えのある後ろ姿がっ!
えりちゃん&まいこちゃんではないですか!!!
後ろから見ると姉妹のよう。同じカラーリングなのがキュートすぎます♡
そしてそのまま一緒に、アブと格闘しながらやまのこ赤岳山荘まで下山しました。
赤岳山荘の駐車場に車を止めていた2人が、車で美濃戸登山口まで送ってくれました...!
車内から外を見てみれば、数十匹のアブがたかっているではないか。
このアブ地獄の林道歩きから、わたしを救ってくれて本当にありがとうございました...!!!
美濃戸登山口でおろしてもらったわたしは、とりあえずビールを飲むために山荘店内へ。
すると、温泉から上がってさっぱり休憩中の、がみ君と再会。
彼は頂上山荘から阿弥陀岳ルートで美濃戸登山口へと帰還したようです。
そんなこんなで、がみ君と話していると、温泉からあの2人組も出てきました。
わたし.....今日いろいろとツイてるなぁ〜と思いながら、がみ君、飯田君、中村君、わたしの4人で再度かんぱーい♪
がみ君はバスを予約しているとのことで、わたしと飯田君で乗り合いタクシーのメンバーを探しに外へ。
ちょうどソロの男性が歩いてきたので、飯田君が声をかけると「僕、マイカーなんで....」とお断りされ...た..........と思ったら!!!
なんと茅野駅までわたし達を乗せてくれるというではないですか。
そんな心優しき彼の名前は、こじけんさん!
まだ店内でビールを飲んでいるバス待ちのがみ君を置き去り、わたし達3人はこじけんさんの車で茅野駅に送っていただきました。
こじけんさん.....遠回りだったんじゃないかと思います...本当にありがとうございました!!
みんなと連絡先も交換し、素敵な山のお友達がたくさんできてホクホクなわたしなのでした。
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今回の山旅は、とにかく人と出会い、人と触れあうスペシャルな山旅になりました。
出会う人みんながとても温かく、優しく、明るくて、パワフルで!
エネルギーや刺激をたっくさーーーーーーんもらいました。
きっと必ず、再会できるはず!
その時がくるのが楽しみなのであります♪
登山をはじめてから、いろいろな事やモノが、どんどん繋がっていって広がっていくのを実感します。
わたしは景色を見るために登るのはもちろんだけど、人との繋がりをより近くに感じることができるから山登りが大好きなんじゃないかなって最近思います。
これからの山で出会うであろう、まだ見知らぬ方々...わたしと出会ったらぜひ生温い目で見守り、かまってやってくださいませ♡
ぽちっと山筋肉鍛えます!