2019年11月17日日曜日

2014年12月22日 乾徳山2031m-高原ヒュッテ避難小屋で鍋パーティー【奥秩父】

寒い日が続く12月のなかば、もうすぐ退職して激務から解放されるんだわっほーい!っていう友人から、山へ連れてってとお誘いがありました。
そんな彼とは小学校が一緒だったのですが、頭の良い彼は中学受験に見事合格しわたしを置いてインテリの道へと歩を進めていきました。

わたしはといえば、特に学校に楽しみがあるわけでもなかったけれど給食は好きでしたので給食委員になり、AランチもBランチも両方食べていました。
田舎の中学のくせに、AとBと好きなメニューが選べるという素敵な給食制度。
献立リストとマークシートが生徒に配られるので、その日食べたいメニューを記入すると2時間目あたりで各生徒の名前入りの食券が配られ、それをランチルームに持っていくと配膳されるというシステムです。
ちなみに人気の男子や先輩の食券は、こっそり女子のペンケースの中にしまわれていきます。
今考えると気持ち悪い行為ですね。笑

さて、話が脱線しましたがインテリな道へと歩みを進めそして立派に激務をこなし続けてきた彼(名前はヨーさん)に、山で鍋をごちそうしようじゃないかと今回の計画ははじまったのです。


----------

今回は山で鍋を食べることがメインとなります。
この時期は寒くて外でゆっくりごはんタイムってわけにはいかないから、避難小屋があってコースタイム短めで比較的近くの山に照準を合わせました。

候補に挙がったのは御前山・三頭山・天目山あたり。
でも御前山は栃寄沢の綺麗なルートが崩落で通行止め...
三頭山は都民の森ルートまでのバスが冬季通行止め...(ドラム缶ルートは急だから×)
天目山は落葉の細トラバースの上に積雪ってことだったので、登山初心者のヨーさんにはキツいかなぁということで×。
(全て2014年12月22日の情報です)
うーん...

そして導きだした答えがここ。
ごはんがメインだから山頂まで行かなくてもいいってことで、綺麗になったばかりの避難小屋もある乾徳山に決定しました。

乾徳山登山口から山頂までは標高差1200mのなかなか登りごたえのあるルートだけど、避難小屋や展望の良い月見岩までなら700mくらいなので調度いい感じに山を味わう事ができるし景色もなかなか。

スタートの徳和川沿いには氷がはっていて、神秘的なオブジェになっていました。
さすがに12月...なかなか冷える〜!

樹林帯をじわじわ登っていたら、薮の斜面から
パキっパキ...ガサガサ!!
っと音が聞こえて、クマ?!っとあせって見上げてみれば、鹿の親子がお散歩中。
ジっとこちらを見ているので、しばし見つめ合うトキメキタイム。

標高1000mを越えたあたりから凍結ゾーンに突入。

白と、踏まれてツルツルになって透明な部分が増えてくるのでスリップしないように気をつけて。
陽が当たらない北側のルートはひんやりと寒くて暗い〜

もくもくと登って、あっという間に錦水晶まで到着。(ここを登りきると到着)
このあたりからしっかりと雪がついてきました。
パウダーでふわっふわなので歩きやすい〜

そしてやっと樹林帯をぬけて、青空のお目見え〜!!
錦水晶から高原ヒュッテ避難小屋までは、まったりのんびりルート。
いままで頑張って登ってきた足の休息ポイントです。

そうそう、今日はヨーさんの他にもうひとり2週間前に山で知り合ったアサミちゃんも同行です。

そしてはじめて見る、雪の乾徳山の姿。
岩峰でハゲ気味な山なので、そんなにガラっと変わる...わけではない。笑
でも、少し雪を纏って白地がチラホラ見える乾徳山はよりハゲが目立ってより寒そうでもある。

ちょっぴりもふもふした雪道を、先行者さんのトレースを辿って歩く。
まずは外装が新しくなった避難小屋を偵察しに。

秋にはまだ資材を運んで建て直している段階だったけど、新しくピカピカな外装に!
白く塗ってあるのがまたかわいい〜
平べったくしたサザエさんのエンディングの家みたい。
中はストーブがあって、広めで10人くらいは軽く泊まれると思います〜
トイレは冬季閉鎖で使えなかったです。

同行していた2人がお疲れ気味だったので、小屋に荷物を置かせてもらってちょっくら月見岩までGOします!

ぱふぱふ、もふもふ、さくさく、ぎゅっぎゅ!
歩くと雪の感触と音がとっても気持ちいいです。

太陽が雪に反射してまぶしい!!
夏に左目を手術して視力が弱まっているせいもあってか、より眩しい〜
今年はきちんとサングラスをかけようと思っております。

青い空と真っ白な雪。
都心にいると色がたくさんありすぎて、1つ1つの色の価値ってわかりにくいけれど、色が少ない世界にいると1つ1つがとてつもなく美しい事に気付く。

月見岩までの登り。
振り返れば富士山がずーっと見守ってくれています。

雪が小さな石ころを埋めてくれているから、とっても登りやすくなっていました。
疲れは溜まってきているんだろうけど上を向いて景色を見ていると、勝手に足が動き続けるね。

左側には乾徳山のピークが。
あちら側まで行くと、岩と鎖とアトラクションコースになって面白いんだよねぇ。
俄然展望も良くなります。

今日のゴール地点の月見岩に到着〜!

あたりは白い砂漠みたい。
パキっとしたビビットな空と雪の色は、ずっと眺めていても飽きないね。
空気も冷たいけど心がシャキっとするよ。

ちゃんと雪が積もっている山にくるのは今シーズン初。
今までとは違った景色と空気感に心が躍ります!

灰色の雲が増えてきて、冷たい爆風が吹き付けてくるようになりました。
そのおかげ(?)で気温は−10℃まで下がってた。
そりゃ顔が痛いわけだ〜

ここから山頂まで上がりたかったけれど、それはまた今度。
今は早くごはんが食べたいっ!!!

今回のわたしたちのピークの標高。
ちょうどお昼ごはんにもいい時間〜♪

下りは念のため、雪山はじめての2人にはわたしの軽アイゼンをレンタルしました。
(ちょっと使いにくくて封印していたから、なんとなくサビていたかもしれない...笑)
わたしはチェーンスパイクを持ってきていたけどつける事はなかったですが、月見岩から先、山頂まではかなり積雪があったので軽アイゼン以上は携帯して行った方が良いかと思います。(2014年12/22)

さぁさぁ、お鍋をはじめましょう♡
鶏団子鍋の予定が、具沢山すぎて野菜が入らずおでん状態に.....笑
謎に餅巾着もいれてみました。
はふはふ

椎茸、葱、白菜はみんなで大量に持ち寄って。
うまうま

〆は辛ラーメンで葱どっさり〜!!
はひはひ!

ホットワインも飲んで、大福も食べて、お腹がいっぱいすぎて動けない。
パンツのベルトをこっそり緩める。
山にくると、必ずお腹がぽんぽこになるよねー


そして14時頃に下山開始。

今回は登山というより、ごはんがメインのごちそうハイク。
お天気も良くて景色も最高だったけど、みんなで食べる山のお鍋はより最高でした〜!!
お仕事でお疲れのヨーさんを鍋でおもてなそうと計画したんだけど、彼はくったくたになっておりました。笑
ともかく無事に山で鍋パーティーをするというミッションは完遂されたのでありました。

月見岩から先の乾徳山の核心部には今回行けていないので、山との触れあいが足りませぬ。
雪の岩場・鎖場が気になるのでまた次回のお楽しみにする事にします。

----------

2014年もあと1週間でおしまいか〜。
ラストハイクはいったいどこになるのやら.....
最近は山でごはんを食べることに重点を置いちゃってるから、山から帰ってきても体重が減るどころか増えている現状...。
まぁそれもまたいいか(・ω・)
だってどうせお正月で太るの確実だし...今から増えたって一緒じゃーん!
きっとラストハイクも年越し蕎麦〜!!!って感じでもりもり食べちゃうんだろうなぁ。笑
ふへへ。


○コースタイム
登山口(9:20)---錦水晶(10:35)---高原ヒュッテ避難小屋(10:55)---月見岩(11:30)---高原ヒュッテ避難小屋(12:10)---休憩80分---登山口(15:05)

○アクセス
行き/塩山駅からタクシーで乾徳山登山口バス停
帰り/乾徳山登山口バス停から、バスにて山梨市駅



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村