2014年7月30日水曜日

2014年7月20-21日 赤岳2899m&横岳2829m&硫黄岳2760m-恩師に会いに赤岳頂上山荘へ!2日目【八ヶ岳】

赤岳1日目のレポ → 赤岳1日目 

おはようございます。
ふぁぁぁぁーぁぁぁぁぁぁぁああ!
まだ月も残っている、4:00。

ご来光を見ようと思って、外に出てみたけれど...
ありゃりゃ、ガッスガス。
ずーっと待ってみたけれど、ぜんぜん晴れそうもないので小屋に戻ってコーヒーを湧かして待機する。

.........すると!

太陽が雲をぬけて出てきてくれました!!
雲に反射して太陽をかこむ光のわっか〜

そして一気に雲も流れていく。
山が大きく息を吐いているみたいで、すごく生命力を感じます。
わたしも一緒に深呼吸をします。

南アルプスも雲からおはようございます!
わたしの王子さま甲斐駒...は雲からギリギリみえる...?

雲海の先に富士山もおはよー!
この景色が見たかったから、本当に嬉しかった〜♡
手前にガスがかかってるけど、気にしない気にしない。

奥秩父の山々も太陽に叩き起こされています。

ひとしきり朝のショータイムを楽しんで、出発の準備をはじめる。
この雲海が広がる稜線を歩いていけるのかと思うと、うきうきが止まらないっ♪

出発の前に先生と記念撮影〜!
山小屋スタイル、かなり似合いすぎです〜!

美術学校時代はデッサン中に先生に背後からチェックされるプレッシャーに堪え難く、デッサンの授業が苦手でした。笑
デッサンの自分との向き合いは苦手ですが、山をひとりで登って自分と向き合うのは好きです。
(デッサン以外にも先生の授業を選択していましたが、やっぱりデッサンは1番強烈な思い出。笑)
そういえば先生の顔をした石膏像、あれはどうなったのでしょうか...
まだまだ話したい事がたくさんあるので、先生が下界におりてくるのを楽しみに待っています♪

かっこいい姿を見せる阿弥陀岳。
天気が良ければ昨日行くはずだったけど、次のお楽しみにとっておく。
また今度ね〜!

さー!気持ちいい稜線散歩のはじまりです!!

前方を歩く2人とは、後程お知り合いになります。
この頃は勝手に山の大きさとの比較にと後ろ姿を撮っていました。笑

やっぱり大渋滞。
全然おりれない....
登り優先だから仕方がないのだけど、この急坂で長時間フリーズしているのも辛い。笑
登ってくる人の姿勢を見ればわかるように、なかなか急なのです。

うーん、わかんない。
タカネシオガマ...?

もうすぐ赤岳頂上直下にある、展望荘。
その背後にはゴツゴツした横岳が見えています。
そこから左にのびる稜線を歩いて、美濃戸までおりていきます。

チングルマ!

振返ればドドドーンと赤岳がそびえ立つ。
こちらから見る赤岳の姿は、THE・赤岳って感じですよね。勇ましい!

展望荘についたところで、雲にのみ込まれる。
今日はここから先の稜線では一切晴れ間は見れず....
一瞬でお天気はなまるタイムは終了してしまいました。
うぐぅぅぅ〜

そんなテンションダウンのわたしの癒しは足元に。
ちょこちょこと飛び跳ねて移動する、イワヒバリの雛。
ぴーぴー鳴いていてかわいかった♡

前方を歩いていた2人に追いつく。
そしてわたしがひと休みするとまた距離が離れ、そしてまた追いつくの繰り返し。笑

お気に入りのイワベンケイ♡

わからない...

向かう方向はまっしろけになってしまいました。
横岳の岩稜スタートです!
ガスで高度感がわからないおかげで、怖い気持ちもなくサクサク進むことができました。

あ、イワヒバリのママさん発見!

時々、岩稜ではなく広いとこも出現。

そして、2829mの横岳に到着っ!
何も見えませんので、ナッツをパクついてすぐ出発。

横岳から硫黄岳へもイワイワルートが続きます。
道が細いので、順番待ち。
そして登ってくる20名のツーリズムツアーご一行様を2グループ見送る。

中高年の登り慣れていなさそうなメンバーのみなさまで、はひーはひー辛そうに登ってて...
上でおりようと待ってる人がいるってわかると、疲れてても急いでしまうのが日本人。
でも、疲れてるのに急いだら危ないよ。
安全優先で、ゆっくりどうぞ!
ツアーって疲れてても自分のペースで歩けないから大変そうだなぁと思いました。

そして高山植物の女王、コマクサ!!
水滴が滴って瑞々しく、美しく♡

毎年この場所に咲くのだという、白いコマクサ。
防護ネットからすぐの位置にありますので、探してみてください!

だだっ広い硫黄岳への登りでは、ケルンが頼り。
下りの時はこれがなかったら迷ってしまいそう..ロスト注意報!
浮き石だらけの歩きにくい道をがりがり登る。

山頂を目指して歩く登山者達は、まるでゾンビのよう...笑

2760mの硫黄岳に到着!

赤岳鉱泉を目指して下山開始。
先ほどの浮き石のがりがりの道とは打って変わって、砂地の道に変化しました。

あ、また前に2人組の彼らがいますね。

振返って硫黄岳にさよならを。
むむむ、やっぱりガスガスでまっしろけー

稜線歩きはここまで。
あとは樹林帯に入って、苔いっぱいの道をひたすら歩く。

朽ちた木の中で小さな苔の森を発見!
不思議...綺麗だなぁーかわいいなぁー♡

謎のぷつぷつ!
気持ち悪いけど、ついつい見てしまうシリーズ。
エイリアンの庭園。

さぁ、沢の音が聞こえてきたら赤岳鉱泉はもうすぐ!

よーし!
お茶タイムにしましょうかね。

写真手前にまた2人組の彼らがいますね。笑
また追いついたみたい!
これに縁を感じてくれたのか、彼らが話しかけてきてくれました!
美濃戸で乗り合いタクシーをするメンバーを探すと別の登山者さんにわたしが話しているのを聞いたようで、「もし美濃戸でまた会ったら、一緒に茅野まで乗り合いタクシーしましょう。僕ら先に温泉入って休んでいるので。」と言ってくれました。
そんな彼らの名前は飯田君と中村君といいます。

よし、とりあえずコーヒータイム!
赤岳鉱泉でコーヒーを頼んだら、ポッキーがついてきてびっくり!
シェラカップの中の食べかけは、わたしの大好物ポロショコラ。
フォークを出すのが面倒だったので、ナイフで切ってナイフに刺したままぱくり。笑

そんながさつな行為をしているわたしに
「よっ!」(多分そんなことは言ってないw)
って感じに話しかけてきてくれた女の子。
なんと頂上山荘でお隣のお布団で寝ていた、2人組の女の子と再会。
関西弁がとっても可愛く、2人のやりとりが面白すぎて楽しいコーヒータイムとなりました。
お名前は、えりちゃんとまいこちゃん。
SNSを教え合ったあと、食事を終えていた彼女達は先に出発。
わたしもコーヒーを飲み終わったらすぐに出発の準備にとりかかりました。
乗り合いタクシーの彼らが温泉から上がるまでに美濃戸口まで行きたいし。

赤岳鉱泉からは北沢ルートで!
山からおりてくれば、お天気は最高で...

水量豊富な沢沿いを気持ちよーく歩くことができます。

鉱泉の成分で赤く染まっているところもあり。
うーん!神秘的!!

鮮やかなオレンジ色のきのこに目を奪われつつ...

林道に出れば、アブ地獄!!!
立ち止まった瞬間に3〜4匹のアブに刺されそうになる。
首に巻いた手ぬぐいをはずし、ぶんぶん振り回しながら走る!!!

すると、あれ...見覚えのある後ろ姿がっ!
えりちゃん&まいこちゃんではないですか!!!
後ろから見ると姉妹のよう。同じカラーリングなのがキュートすぎます♡
そしてそのまま一緒に、アブと格闘しながらやまのこ赤岳山荘まで下山しました。

赤岳山荘の駐車場に車を止めていた2人が、車で美濃戸登山口まで送ってくれました...!
車内から外を見てみれば、数十匹のアブがたかっているではないか。
このアブ地獄の林道歩きから、わたしを救ってくれて本当にありがとうございました...!!!

美濃戸登山口でおろしてもらったわたしは、とりあえずビールを飲むために山荘店内へ。
すると、温泉から上がってさっぱり休憩中の、がみ君と再会。
彼は頂上山荘から阿弥陀岳ルートで美濃戸登山口へと帰還したようです。
そんなこんなで、がみ君と話していると、温泉からあの2人組も出てきました。
わたし.....今日いろいろとツイてるなぁ〜と思いながら、がみ君、飯田君、中村君、わたしの4人で再度かんぱーい♪

がみ君はバスを予約しているとのことで、わたしと飯田君で乗り合いタクシーのメンバーを探しに外へ。
ちょうどソロの男性が歩いてきたので、飯田君が声をかけると「僕、マイカーなんで....」とお断りされ...た..........と思ったら!!!
なんと茅野駅までわたし達を乗せてくれるというではないですか。
そんな心優しき彼の名前は、こじけんさん!

まだ店内でビールを飲んでいるバス待ちのがみ君を置き去り、わたし達3人はこじけんさんの車で茅野駅に送っていただきました。
こじけんさん.....遠回りだったんじゃないかと思います...本当にありがとうございました!!
みんなと連絡先も交換し、素敵な山のお友達がたくさんできてホクホクなわたしなのでした。

-----------*

今回の山旅は、とにかく人と出会い、人と触れあうスペシャルな山旅になりました。
出会う人みんながとても温かく、優しく、明るくて、パワフルで!
エネルギーや刺激をたっくさーーーーーーんもらいました。
きっと必ず、再会できるはず!
その時がくるのが楽しみなのであります♪

登山をはじめてから、いろいろな事やモノが、どんどん繋がっていって広がっていくのを実感します。
わたしは景色を見るために登るのはもちろんだけど、人との繋がりをより近くに感じることができるから山登りが大好きなんじゃないかなって最近思います。
これからの山で出会うであろう、まだ見知らぬ方々...わたしと出会ったらぜひ生温い目で見守り、かまってやってくださいませ♡


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14 件のコメント:

  1. 八ヶ岳縦走お疲れ様でした!

    今回は出会いたくさんの旅だったようですねー。考えてみたら今年に入ってまだソロ登山をしてないですが、ちゅーたさんの記事を読んでいて久しぶりにソロ熱入ってきました。

    一人で歩いてると他のハイカーと話す機会が多くて、グループ登山とはまた違った面白さがありますね。相手の名前さえわからないことも多々ありますけど、一緒に山の時間を共有してると人見知りの自分でも割とすんなりしゃべれたり(笑) 山は不思議です。

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    1. みやっちさん

      こんにちは!
      お天気が悪くて、南八ヶ岳縦走とはいきませんでしたがメジャールートを歩けて満足です♪
      そういえばみやっちさんレポで最近ソロレポみてないですね^^
      いつも仲間とわいわい楽しそうで羨ましいです!!

      ほぼ相手の名前は知らないままになることがほとんどですよねw
      わたしも人見知りなんですが、山だと急に人なつこくなります。(図々しくなるだけかもw)
      山マジック、本当に不思議で素敵です^^

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  2. 素敵です!
    別荘からの山登り、先生との再会、たくさんの出会い…思い出に残る山行でしたね〜。

    楽しすぎる時ってつい写真撮るの忘れちゃいますよね。私も赤岳に登った時は荒々しい文三郎尾根に興奮しすぎて、写真一枚も撮ってませんでした。

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    1. spuiさん

      こんにちは〜!
      本当に思い出に残る山旅になりました^^
      山にいる先生は教師時代よりもかっこよかったしキラキラしてました!!

      文三郎尾根は興奮しますね!
      でも1枚も撮ってないってwww
      大興奮してきゃっきゃしてるspuiさんが目に浮かびます^^♪

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  3. ご無沙汰です。
    あっ、いつぞやお話していた「先生」ですねって、一回しかあってないけどwww

    今シーズンは、八ヶ岳行ってないなあ。
    赤岳からキレット越えて、権現までのスカイラインが大好きです。

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    1. Merrycoco-Kさん

      こんにちは!ご無沙汰してます^^
      よく覚えてますね〜!
      Merryさんにあった時は山をはじめてまだ1年もしてない頃...だったかなぁ...
      あの時は1人で赤岳に登るなんて考えられなかったけど、ついに会いにいけました♪

      キレット小屋も先生が見ているみたいなので、次回はそちらから行ってみようと思います!
      Merryさんオススメのトレール、目に焼き付けて来ます^^

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  4. ご無沙汰です。

    今シーズンは、八ヶ岳に入っていません。
    赤岳から権現へのトレールが大好きです。

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    1. Merrycoco-Kさん

      あれ!コメントが2つに分かれてる!笑
      Merryさんは今の季節は沢ヤさんかな^^?

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  5. 八ヶ岳縦走お疲れ様です。いつもキレイな写真と楽しい文章で楽しく読ませてもらってます。夕陽の写真、後ろ姿で感謝です^^; 槍はひどい雨でした。燕日記も楽しみにしてます。

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    1. 匿名さん(がみ君)

      謎に匿名ww
      山荘&登山口では楽しい時間をありがとう!
      がみ君の縦走レポ、はやくブログ上で見たいよ〜♪
      珍登山の燕レポ、頑張って書きます〜!

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  6. ちゅーたさん、こんにちは!

    先生が山小屋にいらっしゃるなんて!
    ちゅーたさんが会いにきてくれて先生はどんなに嬉しかったことでしょうね。
    元気で可愛い娘が来てくれてきっと自慢していたはず(笑)

    赤岳頂上にはまだ泊まったことがないのでいつか泊まりたいな。
    硫黄岳は今まで一度も晴天だったことがない山です。
    いつも風が強くて飛ばされそうなのよね。
    赤岳からの縦走いいね。私もまた歩きたくなったよ。

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    1. 矢車草さん

      こんにちは!
      そうなんです〜!赤岳頂上山荘に先生が.....!
      ついに会いにいくことができました^^
      卒業生の中で赤岳まで行ったのはわたしだけらしく喜んでくださいました♪
      わたしもとっても嬉しかったです!!!
      頂上山荘はとってもオススメです。食堂は本当にスカイレストランのようだし...こけももジュースは美味しいし...小屋はとっても温かみがあって綺麗です♪
      スタッフのみなさんも気さくで、さすが先生がまとめている小屋なだけあります!!(自慢げw)

      硫黄岳は広くて、本当に飛ばされそうになりますね。笑
      爆裂火口見たかったんだけどなぁ...
      赤岳に行く時は、ラスカルお兄様とぜひ頂上山荘へ泊まってみてください^^

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  7. ちゅーたさん
    はじめまして!
    突然コメントしてしまいすみません。
    みょんこと申します。

    たまたまブログを拝見してましたら、同じ日に赤岳に私もいましたので思わずコメントしてしまいました。
    しかも同い年でしたので笑

    私しも両親と登ったり、一人で山旅に出かけたりと…(ほとんど親にくっついて登ってますが笑)してますので、どこかでお会いできたらいなと思います!
    突然失礼いたしました。

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  8. みょんこさん

    はじめまして!
    コメントをありがとうございます♡

    同じ日に赤岳にいたとは…!
    すれ違っていた可能性ありですね!
    同い年との事で、お話したかったなぁ。
    みょんこさんもご家族で登られるんですね!
    山だと妙に話が進みますよねヽ(^ω^)笑

    いつかみょんこさんにもお会いしたいな。
    同い年の山友達があまりいないのでお話できたら嬉しく思います!

    よかったらまたブログに遊びにきて下さいね(*'∀'*)!

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