2015年2月13日金曜日

2015年1月11-12日 西丹沢縦走-犬越路避難小屋泊1日目【西丹沢】


避難小屋にお泊まり!

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今回は師匠と一緒に、西丹沢の王道ルートを歩きにやってきました。

西丹沢檜洞丸/1601m大室山/1587m畦ヶ丸/1293m菰釣山/1379m三国山/1343mへと繋がる、丹沢山塊の西側のエリア。
主稜となる檜洞丸、大室山、畦ヶ丸へのアクセスは、小田急線の新松田の駅からバスで1本で登山口となる西丹沢自然教室まで行く事ができるのでとても便利。

西丹沢自然教室には登山届ポストがあります。
きちんと書いて提出しましょう〜
(自動販売機がありましたが水は全部売り切れだったので、水は持って行った方がいいです。)

ここでトイレを借りて、ザックの整理整頓。
今日は避難小屋に泊まるのでシュラフ、シュラフカバー、エアマットなどの寝具に加え、きっと寒いだろうからテントシューズやダウンパンツが追加されています。
そして丹沢には水場が乏しい(ほぼ無い)ので2日分の水4Lをプラティパス等に入れています。
そして食料やクッカーなどの共同装備は分担なので、師匠から夕食と朝食の食材を渡されたのでそれもぎゅっぎゅと詰めこむ。

よいしょっと背負うと、ズシっと重い〜!!
今までわたしが背負った中で1番重かったのは16.5kgでしかも1時間だけ。
今日は量ってはいないけど、それと同等の重さに感じる...。
しかも2日ともそこそこ歩くコースだけれども.....わたし...大丈夫か??
と、すっごく不安になった瞬間でした。笑
わたしはへっぽこなので、重いのはとても嫌いですよ。

重さに体を慣らしつつ、まずは檜洞丸を目指してつつじ新道を行きます。
今日は檜洞丸から大笄、小笄を越えて犬越路まで行きます。

ゴーラ沢出合まではゆるゆるのハイキングロード。
木々の葉が落ちて、陽射しがたくさん入ってくるからすごく暖かい。
真冬なんだけど、春先のような感じで心地よくて目がしょぼしょぼ。

“つつじ新道”なんだけど、それよりもミツマタの群生の方がすごかった!
すごーーーーい!って何度も声に出ちゃうくらい。
まだまだ蕾なので、春先に必ず再訪したいです。
黄色に染まった登山道は絶対の綺麗が約束されているはず!

ゴーラ沢は渡渉する箇所があります。
結構水量があるので、雨の日や雨の翌日などは気をつけましょう。

沢を渡ってから、檜洞丸の手前まで登りが続きます。
だいぶ高度を稼いだところで大室山の方を見てみれば、今日の宿泊地である犬越路が見えた。
写真でいうと、右端の尾根伝いにぐーっとおりて鞍部になっているところ。
よく見ると避難小屋が建っているのがわかるよ。

ザックが重くて登りがいつもよりものずごくキツく感じます。
すぐ暑くなっちゃって長袖1枚になるけど、汗がいっぱいでる〜

あぁ...とにかく良い天気。
おろしたザックの上に座って休憩をとりながら簡単にお昼ごはん。
いつもの大福と、大好きなCLIF Barのチョコレートアーモンドファッジ味をもぐもぐ。
CLIFは日常のおやつに食べちゃうくらい大好き。
チョコレートアーモンドファッジとオートミールレーズンウォルナッツが特にお気に入り♡

登ること約2時間で、やっと丹沢らしい木の階段が出現。
ここまでくると檜洞丸までは尾根上を横移動。

丹沢のブナの木は、大気汚染や鹿などの野生動物の食害、ハイカーによる荒廃などで衰退が進んでいて、立ち枯れているブナの大木が目立ちます。
木道はハイカーの踏み荒らしを防ぐものです。ルートを外れないように気をつけて歩きました。



檜洞丸の山頂はとっても広かった。
山頂標識からだと木々に囲まれて展望はないんだけど、青ヶ岳山荘の方に少し進めば東丹沢の山々がどどーんと大展望だし、犬越路の方に行けば西丹沢がどどーんと広がっているのが眺められるので贅沢な山頂だと思いました。

重いザックから解放されて、とっても嬉しい!
体に羽根が生えたかのように軽く感じる〜ばんざーい!!

山頂から100mほど下りて行くと青ヶ岳山荘。
準備中の札が掛かっていたので中を見る事はできなかったけれど、窓の隙間からのぞいてみるとコタツがあったりしてアットホームな感じでした。

そしてめちゃめちゃ綺麗なトイレ。
丹沢は使用したトイレットペーパーなどは各自持ち帰りなので密閉できるジップロックの袋などを持参されるといいかも。
(トイレ内に持ち帰り用のビニールも用意されています。)

辛くて足元を見て歩きがちな登りも、こういう楽しみを用意してくれていると頑張れますね♪

山頂で少し休んだあとは、犬越路をめざして急坂を下ります。
写真じゃ傾斜が全く伝わらないんだけど、ジェットコースターの頂上部分に来た時みたいな感じで先が見えないくらい急激に下るの。
で、それが全部つるっつるのアイスバーンで怖いのなんの...笑

軽アイゼンで大丈夫だけど、怖くてしっかりすぎるくらいしっかりと地面に噛ませて下りました。

でもこの大展望。
この稜線上に歩いて行って手前のピークが大笄、そこから500m一気に下りきったところが犬越路。
しかもそこから大室山の山頂まで500m登るんだよ。
なんで500m下りたのに、500m登るの??
東丹沢の表尾根のアップダウンの比じゃないね...西丹沢はスケールがでかいや。

とりあえず座って、これからのアップダウンに備える。笑
だがしかし風が強くて極寒。

痩せ尾根が多いのも西丹沢の特徴なのかな?

富士山は雲にかくれ気味。
1番手前のポコってしている山が畦ヶ丸なので、ぐるーっとまわって明日はそこまで行くのか。
パッキングがへたくそなので、雨蓋部分を思いっきりのばして無理矢理すぎる収納なのは見てみぬふりをしてください。

アップダウンを繰り返し、途中途中に足休めのごほうびルートを挟みつつ進みます。

途中にゴーラ沢を眺めるポイントがあります。
今日の朝、あそこから登りはじめてぐるーーっとここまでやって来たのね。
なんだか小さな上高地みたい。(そんなことないか笑)

小笄からもグングン下りる。
犬越路は下に見える尾根をもっともっと下りたところ。
ぬぁ〜!!!

岩のトラバース。
師匠待ってぇぇぇぇ〜!!!

大笄だったか小笄だったか、振り返ってみるとこの傾斜。
これ全部下りてきたのか...登りたくない感じだわ。

あと0.5km〜!
あぁぁぁぁーもうザック下ろしたい.....はやく避難小屋に逃げ込みたい。
ザックの重みで鎖骨が痛いぞ。

山の伝言板
枝みちにはいらない!
まつだけいさつ

あぁ日が沈む。
今日もよく歩きました。
やまのぼりって、本当に1日充実で過ごせるよねぇ。
ぐだぐだごろごろ家で過ごしたり、ごはん食べに行ったりショッピングしたりして過ごすのも好きだけど、わたしはやっぱりこうやって自然を感じて過ごすのが大好きだ。
山に溶け込んで行くような不思議な感覚。

16:20に犬越路避難小屋に到着です。
避難小屋泊はわたしのリクエスト。

でも師匠から「ツェルトビバークするのもちゅーたの経験としてアリ。夜中寒さに耐えて、下山して温泉で生き返るプランはどう?」
って言われたけれど、丁重にお断りしました。笑
そんな師匠は年末に八ヶ岳でビバーク講習をして寒くて寝られない夜を過ごしたそう....寒いのは辛い!

外観はこんな感じ。

避難小屋内部はとても綺麗に保たれています。
6人くらいが定員かなぁ...詰めてぎゅうぎゅうにすればもう少し行けそう。

土間にはイスとテーブルがあるので、中でゆっくり食事をする事ができます。
トイレは1度外に出て隣にあります。
ボットンじゃなくて、溜まって溜まって重みで落ちるタイプ。
レバーがあったけど動かしても何も起きなかった...

夕食の前に、夕暮れのグラデーションを見納める。

持ってきたロウソクに火を灯すと、ちょっとの暖かさなのに幸せな気分になる。
ランタンも持ってきてるけど、ロウソクの光がゆらゆらと柔らかくて落ち着くね。

夕食は具沢山のトマトスープと、パン。
パンは鍋の上で温めながら食べる。

スープの具は師匠が作ってきてくれたお手製のペミカン!
ペミカンは、お肉や野菜を脂で固めたもので昔ながらの山の人達の保存食的な...
脂ギトギトに冷し固められた具のヴィジュアルは良い物ではないけれど、冬場なら1週間は持つというので長期縦走時には大事な食料となります。
それがどうしても食べたかったので、これもリクエストしました。笑
師匠のペミカン料理おいしかった〜♪
もりもり食べました。

寝床です。
わたしは左端(ヤギ太郎もいる)
わたし達のほかに2人組さんがいて、彼らは右端へ。
少し人数が増えるだけであたたかいね。
外気温は-10〜-12℃の寒さだけど、避難小屋内はジャスト0℃。

万が一、避難小屋がいっぱいで中に泊まれなかった場合のビバーク用ツェルトはカーテン代わりに。

21:00すぎ、個々のランタンやストーブを消して就寝準備。
もちろん電気もなにもないので、ヘッドランプだけが頼り。

夜中、扉がカタカタなったり(多分、風)、外でガサガサ鳴ったり(多分、動物)、寝相が悪くてシュラフから飛び出ちゃって寒くて起きたり....。
なかなか寝付けなくて、真っ暗闇の中もぞもぞしてると
〈トトトトトトト......〉
〈カタットタトタ....〉

な・に・か・い・る!!!!!!!

怖くて寝れなくて息を殺して様子を伺っていると、耳元で〈カリ....カリカリカリカリ.....〉
いやぁぁぁああぁぁー!!!(心の声)ってヘッドランプを音に向けて点灯すると、ねずみのような姿のなにかが走り去って行った...。
おのれ...ねずみ(?).............わたしの非常食を食べようとしておったな!

ジップロックに密閉してたし、小屋内だからって油断した〜。
食べられないようにシュラフの中に食料やらを隠しました。
なんやかんやでなかなか寝付けなくって困ったけど、いつのまにかぐっすり夢の中でした。

・・・
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檜洞丸から犬越路までのトレイルは、スケールの大きな西丹沢の主役達と富士山を眺めながら歩く事ができる贅沢なものでした。
東丹沢とは比べものにならないアップダウンと、わたしにしてはめずらしく重たいザックだったので途中ちょっとヘコたれそうになったけど。笑
檜〜は痩せたルートや長いながい急な下りなどが凍結していたので気も抜けずだったので、ちょっとスリリングで楽しかったんだけど気疲れをしてしまった〜。
だから避難小屋に到着したときは本当に嬉しかったです。

さぁ、明日もまだまだ歩くぞっ!
2日目に続く.....

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○コースタイム
西丹沢自然教室(10:00)---ゴーラ沢出合(10:50)---檜洞窟丸(13:15)休憩30分(13:45)---小笄(15:00)---犬越路避難小屋(16:20)

○アクセス
行き/新松田駅からバスで西丹沢自然教室

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6 件のコメント:

  1. 畦ヶ丸からだと、雪なければ早足で1日でなんとか行けるかな。4〜5回やってる。

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    返信
    1. 秀野荘二さん

      こんにちは!
      畦〜周回1日じゃ疲れちゃいそうです(´・ω・`;)すごい
      今回は避難小屋に泊まること、はじめての西丹の景色を楽しむのことが目的だったので、堪能できて良かったです!
      先日、檜で滑落死亡事故があったので秀野さんなら大丈夫と思いますが、早足で歩かれるときは気をつけてくださいね(^ω^)!

      削除
  2. すごーい!なんて楽しそう・・・・!!!

    ザックが重いとき降ろして開放されると「あ・・・飛べそう・・・・♡」ってわたしも毎回思います(笑)

    あー素敵な写真たちに丹沢の縦走、行きたくなっちゃいました。
    つづき、楽しみにしてます:)

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  3. ミコさん

    こんにちは。
    重ザックから解放された気持ちよさは爽快ですよね〜!16kgばかしでへこたれちゃうのでもっと体力つけなくちゃと思います。笑

    西丹沢の皆様はすてきでした。檜〜加入道までが楽しくて景色も良かったです。
    避難小屋はこわいけどまた泊まりたくなる不思議な魅力がありました。ミコさんもぜひ♪

    今日、2日目編を更新します。
    その次の次の次と3レポ、書き終わっているのでお暇な時に見てやってください♡

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  4. 子育て終了にはまだ早かったけれど山歩きを復活。当時は川崎市北部に住んでいましたから、舞台となったのは丹沢でした。
    現在はあきる野市。丹沢に出るのは大変になりましたが、大好きな山域です。いつの間にか日本百名山を終えて、現在は好きな北アルプスへ。今年は何処にしようかなと私もわくわくしていますよ。

    コメントありがとうございました。 ちゅうたさん?? そう言えば「ねずみのやまのぼり」! もしかして!! で、大当たりでした。ちゅーたさんこそ、写真が素敵、文章は自然体で、親しみやすく、素敵なブログです♪

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  5. hanasakuokaさん

    こんばんは。
    ホームは丹沢なんですね。都心から近いのにあんなにスケールの大きい山達が連なっているのには訪れるたびに驚かされます。
    そんな素敵な山達を舞台に歩かれ、百名山を終え、再び山歩き再開だなんて素晴らしいです(^^)
    わたしもいつかは百名山を歩き切れるのかなぁ。

    夏に向けて、山のプランをたてるのはワクワクしますね!
    今年はどこへ行きましょう。
    もしかしたらどこかの山で会えるかもしれませんね!

    ちゅーた から、このブログを見つけてくださってありがとうございました(^^)
    自分が楽しかったのを伝えるだけの自己満足なブログですが(笑)また遊びにきていただけると嬉しいです(^^)!
    コメント残していただき、ありがとうございました(*'∀'*)♪

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