2012年10月18日木曜日

2012年10月6-7日 仙丈ヶ岳3033m-雨のち雷鳥、まっしろガスガス【南アルプス】


今回はわたしの本格やまのぼりの記録です。
なんと3000m級!
はじめてのやまのぼり、はじめてのアルプス。
日本になんでアルプスがあるのか.....
アルプスって危険なんじゃないのか......
3000mって死ぬんじゃないだろうか.....
考えすぎたせいなのか、前日に熱を出すわたし。

さて.....どうなることやら〜。

仙丈ヶ岳のスタートは甲府駅から。
バスを乗り継ぎ2時間半で登山口に到着です。
山の気温の低くさにすごく驚きました。
本日のお宿、馬の背ヒュッテは標高2600m地点、もっともっと寒いんだろうなぁ〜。


 北沢峠から、大平山荘横の登山ルートで。
傾斜のきつい樹林帯を登り、沢沿いをひたすら登り続けるのです。

風のせいなのか、みんな斜めに生えている。
パワーを感じます。

 かわいい目印!
色の抜け具合がまたいいなぁ〜!

 樹林帯を抜け、沢に到着。
ここから山小屋までは石がゴロゴロと足元の悪い沢沿いを歩きます。
休みやすみ、紅葉を楽しみながら登って行きます。

 おー!滝が!!!癒しスポット。

 水がとても冷たくてはしゃぐ母。
沢はまだまだ続きます。1番上の人がテンってなってるところよりもっともっと!
気温は低いのに、汗だくだくで体から湯気が出ていましたよ。

 ひぃひぃしながら登り続けたら、きれいな稜線が!
明日はここをずーっと歩いていくんですね。
たのしみだなぁ!!!
随分登って来たと思ったけど、あの稜線までまだだいぶ登るんだなぁ.....3000m級、あなどれません!

沢から離れ、鹿除けの柵の間を進んで行くと、本日お世話になる馬ノ背ヒュッテに到着です。
かわいくってアットホームな感じです。
お昼過ぎで3度ほど。ささささむい.....!!!!!
手がかじかんで、靴のひもがほどけない。笑
そしてストーブから離れられないー

到着してすぐに、母が生ビールを頼むと「これが今シーズン最後の生ビールだよ〜」とスタッフさん。
最後のビールは大事に大事に飲みました。
わたしもちょこっと分けてもらって飲みました〜♪

そして待ちにまった夜ごはん!
山のカツカレー、なんとカツ以外おかわり自由です!!!
めっちゃらっきょ食べた気がします。

ごはんの後は、部屋に戻ってくつろぎタイム。
ラッキーなことにわたしたち5人で個室を使わせてくれたのでとても快適でした。
夜になるに連れて熱が上がってくるのがわかる。
今度は無理しないようにしなきゃだね。
万が一があったら大変、仲間に迷惑かけるのは絶対ダメ!!!
...と、心の中で反省致しました。

山小屋の消灯は20時と早めなんだね。
夜は電気も無く真っ暗なので、ヘッドライトを首にかけて寝ました。
夜中に大雨の音で目が覚める。
明日の天気がとても心配だーって思いながらも再び爆睡してしまいました。

おはよー!
朝5時に起床、夜中の大雨は終わって霧雨になってた!
このまま下山完了まで持ちこたえますように....

そして寒い。
-1度...氷点下って、山ってとっても寒いんだねぇ。
水場に氷がはってました。
顔洗うのに、ものすごく勇気が必要でした。

朝ごはんはほっこり鮭定食。
しっかりおかわりもしてパワーチャージ!!!
熱もだいぶ下がって、良くなった気がします。
山小屋スタッフさんと記念撮影もして、準備を整えます。

 さて登山開始!!!
馬の背ヒュッテから、仙丈ヶ岳山頂までは約1時間30分ほど。
霧雨だけどガスってない!!!
真ん中に見える仙丈小屋をこえて、左側の稜線を歩いて行きます。

はじめて雲海を見ました!
山の壮大さに、とにかく圧倒されました。
ここにいるんだけど、いないみたいな.......夢みたいな感じがしました。

 えっほえっほ。
おっと、右側からガスが迫って来てます。

 ガスに完全にのまれました!
道幅がせまいので滑落に注意しながら登って行きます。

 山頂!!!
しかしガスっていて景色がなんにも見えません!!!!!
せっかくの3000m級の山なのですが、今イチ実感がない。笑

そして風が強く、霧雨で氷点下。
髪の毛が凍って真っ白になっていきます。笑
休んでいると汗がひいて、体温がどんどん奪われる!
ウィンドブレーカーとジャケットをはおり、お湯を飲んで体温を上げました。

 景色を見れなかったし、せめて雷鳥が見たいなぁと探すわたし。
ガスのなかから、かわいくない雷鳥の声が聞こえる...けど見つからない。
って思いながらうつむいて歩いていたら.....

 いたぁぁぁぁぁー!!!!!
しかもわたしの右側1mの距離に!!!
しかも母鳥と子供が4羽もっ

かわいすぎる〜!
もこもこ。むちむち。
あんまり鳴き声はかわいくないけれど。笑
2012年の時点では、仙丈ヶ岳では8つがい確認されているそうです。
景色みれなかったけど、雷鳥が見れて大満足でした。

 お次ぎは、小仙丈ヶ岳へ!
かなりアスレチックな場所を登っていきます。
わたしはこんなゴロゴロした岩を登るのは初めてなので、心臓ドキドキ...
楽しいんだけど少し緊張するなぁ。

登る人、下る人、譲り合いの気持ちが嬉しいねー!
登山者同士の一体感なんか好きです。

 ついたっ!
やっぱりまっしろで何も見えないけど。笑
晴れた時をみてみたいなー。
でも標識があると、ついついはしゃいじゃう!

下山では、ごろごろ石が多くて、2度ほど転んでしまいました。
山歩きに慣れていないんだね...
これからいっぱい歩いて歩き方をしっかり習得しなくちゃ!

森の中は霧がかかったようになっていて、そこに光が射してすごく神秘的でした。

 枯れてるはずなのに、ものすごく生命力を感じる木です!!
どうしてこんな形になったのかなぁ。

下ってきて、気温が上がってるはずなのに寒さがぬけず。
からだの芯から冷えてしまわないように気をつけないと。
特に私は手がすごく冷えて動かなくなるから、もっと分厚いグローブを買おう〜!

下山完了して、バスがくるまでランチタイム&休憩!
アップルパイとあんこクロワッサンの甘さが身にしみます。
もふもふもぐもぐ。

行程は長いけど、キツくは感じない仙丈ヶ岳。
次は夏のお花の時期に行ってみたいな!
近くの甲斐駒ケ岳にも登ってみたいしね。

わたしに山の素晴らしさを教えてくれた、素敵な南アルプスの女王様!
人間って大自然の中ではなんてちっぽけなんだろう...と雄大な景色を眺めながら感じました。
そしてこんな素晴らしい世界が日本にあったなんて本当に驚きです。
今回はお天気が悪くてしっかりと景色は望めなかったけど、今度は3つのカールや山頂からの眺めをしっかり目に焼き付けたいです。


△やまのぼりメモ

アクセス
甲府駅から山梨交通バスにて広河原まで約2時間
広河原から北沢峠まで約30分

コースタイム
記録なし

0 件のコメント:

コメントを投稿