お天気が不安定だった7月の3連休、わたしは八ヶ岳の麓で優雅にBBQを楽しんでおりました。
職場の院長先生&理事長先生の別荘にご招待していただいたのです。
ハンモックをつけてもらってゴロゴロしてみたり、近くの温泉に連れて行ってもらったり、花火をしたり!
とっても分厚いお肉や、八ヶ岳野菜やをモリモリ食べ、ケーキを食べたあとにガーリックライスを食べました。
1日中もぐもぐもぐもぐ!
もぐもぐもぐもぐもぐもぐ!!!!!!
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BBQ翌朝
お腹ぱぱぱぱーん状態は依然続いておりますが先生方が八ヶ岳のおいしいパン達と、フレッシュブルーベリーがたっぷりのヨーグルトやベーコンエッグもろもろ素敵すぎる朝食を用意してくださっていたので、またしてももぐもぐフィーバーしてしまいました。笑
これは、山頂までごはん食べなくっても登りきれるかも.....!!!
ふふ、わたしったら...せっかく先生方が別荘に招待してくださったというのに、その翌日に別荘から近い赤岳に登るプランを決行してしまいまして。
1人山装備でBBQに臨んでおりました。
「わふわふ」
朝、美濃戸登山口まで送っていただきまして。
そこからのんびり歩いて、やまのこ村まで歩いて来ました。
やたらとモジャモジャして暑そうなわんちゃんが歩いていて可愛かったです。
わたしもここで荷物を最終整理しようと思ってゆっくりしていたら、ふくらはぎにチクッと傷みが!
夏の八ヶ岳名物(?)アブです。
まだ気温が上がりきっていないので数は少ないですが、これから気温の上昇とともにたくさん起きてくるでしょう...ここは早めに逃げなければ!!!
ふぁーぁぁ。
雷雨の3連休と言われていたけれど、お天気の機嫌が良いです!
そう長くはもたないので、雨に降られないうちに山頂まで登ってしまいましょう。
ソフトクリームが美味しいらしい美濃戸山荘を通過です。
ここから北沢と南沢のルートに分かれます。
わたしは南沢ルートでレッツゴーします。
さっそくお出迎えしてくれたギンリョウソウ。
はじめて見たときは“ユウレイバナ”と勝手に命名してはしゃいでいました。
わたしもそろそろ植物の名前を覚えなければ!
のんびり歩くこと1時間30分ほどで、南八ヶ岳の山々を見ることができる開けたポイントに着きます。
あれれ、さっきのお天気はどこへ行きましたかね。
山頂は雨ですね、あれは...
ちょっとお天気の崩れにテンションが下がりながらも、苔いっぱいの美しい道にパワーをもらいながら歩いていきます。
置き去られた古いボトルが、苔とマッチしていい感じ。
(だけど、ボトル置いていっちゃダメですよー)
再び森をぬければ、さっきよりも近くなった山がドドーンと前方をふさぐように待ち構えています。
ここまでアップダウンはないものの結構歩いて来たけれど、山頂まではまだまだだねぇ。
雲に隠れているところまで登らなきゃいけないもんね。
でもやっと楽しいところの始まりだ!
わくわく、ボルテージが上がっていくのがわかります!!
ヘリポートを越えれば、すぐに行者小屋。
ここでちょっとひと休み、しようかな!
カラフルなテントがたくさん!
少ーーーしだけ青空が顔を見せてくれました。
しかし一瞬でガスガスに戻ってしまいました...
テーブル&ベンチもあるし、行者小屋で食事も注文できるので、みなさんここで食事休憩をしていました。
時刻はちょうど11:00。
お昼ごはんを食べようかな〜と思いましたが、まだお腹には昨日のBBQが残っているし、そろそろ雨が降り出しそうな雲行きだったので行動食のドライマンゴーを少しパクつくくらいにして早々に出発。
さて、まだ決めてなかった赤岳へのアタックコース。
どっちにしーよーおーかーなー!
えっほ、えっほ!
先ほどまでの道のりとは全く違う、急登がいきなりスタートします!
ふぉぉぉー
階段がはじまりました。
そうです、わたしは文三郎尾根を選びました!
急階段なの、伝わるかな...
はじめは優しさの手すりがあるものの、すぐになくなります。
真ん中に手すり代わりの鎖ロープが通してあるので怖さはないと思います。
ひたすらカンカンカンカン登るけど、階段はきらい。
太ももに乳酸がたまって、ぎゅあぁぁぁーってなる...ぎゅぁぁあぁぁー!
登っている途中で右側を見てみれば、中岳と阿弥陀岳。
よく見れば稜線上を歩いている人がポツポツ見える!
左後をみれば、横岳のゴツゴツの岩稜が。
そこにだけ光が当たっていて何だか神々しいぞ!
明日はここを歩くのさー
空につながるかのような階段。
ぞうさんから顔を上げて阿弥陀を見てみたら...
『あ、阿弥陀がガスに食べられた』
そうつぶやいた瞬間、雷の声。
.....また、わたしに会いにやってきたのか。
振返れば、すごい勢いでガスが迫ってくる!!
あんなに一望できていたのに、即効でまっしろっけけに包まれてしまいました。
そして鳴り続ける雷の音。
.....「...心細い...(;ω;)」
赤岳と阿弥陀岳の分岐につくと、ポツポツっと雨が降ってきた!
急いでレインを着用して、ザックカバーを装着。
とたんにザーーーーーっと強まった。
ふぇぇぇ、ギリギリセーフ!
相変わらずゴロゴロ鳴いてる雷におびえながら、雨で滑りやすくなった岩場を急いで登ります。
マーカーがついているから迷うことなく登れるので安心!
赤岳山頂とキレット方面への分岐。
次は編笠岳、権現岳からキレットを通ってこよう。
赤いマーカーの方へもうひと登りっ!!
鎖ロープあるので気持ち的に安心します。
上を見上げて登っているから、顔がびっちょびちょだ。笑
ここで、赤岳から急いでおりてきたおじさまが写真を撮ってくれました!
『雷ゴロゴロで怖いですね!』
「やだね、雷!雨も降ってきちゃったし早くおりなきゃねぇ。あ!写真1枚撮ってあげようか?」
『え、急いでるのにいいんですか?雷だし...』
「いいんだよぅ1枚くらい、サッ!だよ」
なぜこんな後が真っ白なところで写真を撮ってあげようと思い立ってくれたのか。笑
あとでそんな事を思いながら、おじさまのご好意に微笑ましくなりました。
ありがとうございました!
岩の切れ目に指標がある。
あそこまで登れば、山頂はすぐそこ!!
心なしか雨も少し弱まって空が明るくなってきました。
イワベンケイ
多肉植物っぽくてかわいい!今回の山行のお気に入り植物♡
ハクサンイチゲ
この感じの花は似ているのが多くてわかりにくい!
ちょっとしたハシゴをひとのぼり。
まっしろけっけだけど、2899mの赤岳山頂に到着〜!
雷にうたれず、ここまで上がってこれてよかったぁ〜♪笑
そして今日の宿泊先、赤岳頂上山荘にやってきました!
赤岳のてっぺんにへばりつくように建っています。
この下に正面玄関があります。
こんなところまでタンポポが。
綿毛ちゃん、ここまで飛んできたの?
さて、受付を先に済ませてしまいましょう。
この、山小屋の雰囲気大好きなんだよなぁ〜ほっこりする。
ふふ〜!
サービスしていただいて、静かな下の階の部屋の、上段ベッドの1番はじっこにしていただきました!
しかも周りを女の子でかためていただきました!
ありがとうございます♡
奥のキャップをかぶってる方が、わたしの美術学校時代の先生でもある小屋主任のU氏!
今日は先生に会いにここまで登ってきたのです!
卒業してから6〜7年ぶりの再会なのですが、まさか山の山頂でとは!笑
3連休という事もありとっても大忙しなので、消灯後にゆっくり飲む約束をしてわたしは散策へ。
みんな一瞬のシャッターチャンスを逃すまいとカメラを構えて待機中。
わーーーー!
赤岳の山頂でも晴れ間に喜びの歓声があがってる!!
下に赤岳展望荘が見える。
明日はあっちから、横岳、硫黄岳とめぐって美濃戸へ。
ぐるりと定番の周回ルートです。
17:00
1回目の夜ごはんチームがスタートしたので、わたしも自炊室にて夜ごはんタイム。
小屋内の階段を上がったところで、素泊まりの方々がわいわいしていらっしゃいました。
さ、とりあえずスープ飲もうかね....とガスのスイッチを入れるも、点火しない。
何度やっても点火しない....
そうか、高度が高いから火力が弱くなってるのか!
『(((◎ω◎;)))!!』←ひとり静かに狼狽えるわたし。
そんなわたしに、着火用にライターを貸してくれたご夫婦、ありがとうございました。
肉を食べろとサラミをまるまる1本くれたおじさまにお礼を言って、ワイルドに齧りつく!がぶ!
ここで同じテーブルで食事をしていた3人組のグループの方と仲良くなり、楽しくお話をさせていただきました。○○槍って名前がつく山の特集記事を一緒に読みながら、山の話に盛り上がる。
幸せな時間。
ごはんが終わって、腹ごなしのお散歩に外を出てみると稜線を雲が乗り越えて滝のようになっている。
雲の上にいないと見れない不思議な景色。
その景色を山荘で知り合った、がみ君と眺める。
わたしが食堂でひとりさみしく缶ビールを飲みながらプハーしていたところ
「カメラ、好きなんですか?」と声をかけてくれた彼。
同じくソロできていたそうで、しかも同い年ということで意気投合した次第であります。
シマシマのウェアが可愛く、しかも彼はキャップやハットではなくバンダナを頭にまきます。
個性が出てるスタイルが羨ましいぞ!!
雲だらけだけど、なんとなく夕暮れの色が見れました。
雲のふちが金色に輝いて、すごく綺麗だったな。
満員御礼ですね♪
もうすぐ消灯時間の20時。先生とお話しできる時間まであと少しっ!!
ヘッドライトを準備して、時間がくるまでドキドキしながら待機します。
20:15
消灯して真っ暗になったところで、もそもそっと布団から出て、食堂へ。
小脇にはイタリア旅行で買ったチーズを。
先生へのお土産です。
静まり返った小屋の食堂での密会(?)に心躍ります。
うっすらと灯りのついた静かな食堂で、先生が赤ワインを用意して待っていてくれました。
これは...わたしのチーズとベストマッチ!!
卒業してから6〜7年ぶりの再会が、八ヶ岳の最高峰とは.....
本当に縁って不思議です。
たくさんしたお話の事は、ブログには書ききれないのでわたしの心のアルバムへ。
冬にはテント山行と、冬の八ヶ岳山行と、先生の赤岳号に乗せてもらう約束をしました。
小屋からおりてきた時の下界飲みも楽しみです!
お忙しい中、お時間を作っていただきありがとうございました!
そんな楽しい時間を過ごしたというのに、写真に残っていたのは食堂の充電スペースの写真だけ。
何をしているんだ、わたしは。
先生の赤ワインを食堂の湯のみで4〜5杯いただいたわたしは、その前に飲んでいた缶ビール2本分の酔いもまわって気分よくなり布団へ帰還。
頭が覚醒しているのかあまり眠れずでした。笑
それでわかったこと、いびきの大合唱のピークは深夜2〜3時!!
これはマジでやばい。
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